翻刻
界の内又は火焰山の側及ひ谷間平野等に
此巨大装置を施んことを欲すこれ「ベルト
ロン」氏其毎地の怖るへき災害を発する猛
力に比-例して其法を施さんが為なり夫 ̄レ高
波猛浪の奔勢甚 ̄ダ脆弱なる堰堤を衝かば其
力能 ̄ク波浪の怒激に堪ることを得ず忽 ̄チ潰決
して多少其造築に費やせし人力金貨も徒 ̄ラ
に亡失すへし然るに其奔流を数処に分岐
せしめば其狂暴なる勢を奪はれ堰堤能 ̄ク其
力に当ることを得て波浪も亦能くこれを
傷害することを得さるへし是れ正 ̄サしく其
分岐に由て水勢を殺(ソ)げばなり此譬喩の如
く先つ越列幾児気を地下にて吸収しこ
れを地表に引導して数処に分岐せしむる
道理を比-較すへし但鬱伏重積して極めて
劇しき爆裂を起すへき越列幾的児も彼の
数道の小流に分導されたる奔水の如くな
るへし今其越列幾的児は其初は甚暴劇な