翻刻
る勢あるも終に数道に分注せる末梢に至
るに及んでは其勢甚緩慢して遂に毫も奔
激の勢を見さるに至る
且地震を予防する器は数多を装置するを
要するが故にこれが為に必ず幾鉅万の金
貨を費すこと言わすして知るべし其故は
啻にここに此器を斯の如く多く装施すべき
のみなくぞ極めて深き坑穴を鑿る費金算
すべからす且つ人これを造成するには必ず
為めに幾百万の金貨を要することを切実に
算定して其必然を証するときは其費す所
果たして過多に失するの誤認あるべからさ
るべし然れども斯く大切要にして適々世
に用ある大設施を企て為すに当て縦令ひ幾
百万の金を費すも聊か支障あるべき道理な
く且つ一たびこれを設け為すに及ては其鴻績疑ひ
あることなしと云ふともこれを《ルビ:非-駁|ウツ》する
もの果して幾人あるや「ベルトロン」曰人或