翻刻
淂て此編を開雕するの挙あるに至れり
噫 ̄々此瑣々たる小冊其説固 ̄ヨリ確実なる者と
雖未完備の書と称するに足らじ然れど
も之を以て世の蒙惑を解き且 ̄ツ他の善法
を発明するの一端となることあらば瀛
に於て殊に歓喜に堪さる所なり
安政三年丙辰四月 宇田川瀛識
地震預防説
宇田川瀛興齊譯
夫 ̄レ天地間に発する景象の古昔に在て深く
人の稽考を凝せしもの多しと雖地震に於
るが如きは甚稀 ̄レなり是れ其諸変象の重切
にして且 ̄ツこれに継起れる災害の忽 ̄カセにすへ
からさるに因てなり村邑都府より全州国
土に至るまて之か為に震盪せられて暫時