翻刻
通言総籬叙
彦国佳言(げんこくがげん)を吐(はく)こと。鋸木屑(をがくず)の如(ごと)く霏々(ひひ)
として絶(たえ)ず。粤(こゝ)に京伝(きやうでん)青楼(せいろう)の通言(つうげん)を
酸痛(ずつう)に呑(のみ)こんで。頓(とみ)に茶表紙(ちやびやうし)の一 冊(さつ)を吐(はく)。
是(これ)鉄拐(てつかい)が仙術(せんじゆつ)にあらず放下師(ほうかし)の小 刀(がたな)にあらず。
閲之象牒中(これをみるにかたちてふちう)に顕(あらは)れ聴之言文面(これをきくにことばぶんめん)にとゞまり。