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コレクション: 山東京伝

通言總籬 - 翻刻

通言總籬 - ページ 4

ページ: 4

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闇(くらやみ)に引出(ひきいた)す牛台(ぎうたい)の囁(さゝやき)廷(まのあた)?り。中街(なかのちやう)に駻(わし)る 駒下踏(こまげた)の音(をと)耳(みゝ)にちかし。実(げ)にも籬(まがき) といへば。朝顔(あさがほ)の泣腫(なきはらし)たる清揚(めもと)に昨夜(ゆふべ)の 疳積(かんしやく)を残(のこ)し。二十七 明(あけ)の長(ながき)を慷慨(なげき) ては花の蔫(しぼめる)を愁(うれへ)ず。逢夜(あふよ)の短(みじかき)を帳(うら) 望(み)ては穠(たかり)【ルビ:さかり?】久しき花を羨(うらやむ)。旦(あさな)〳〵の笑顔(わらひがほ) 晩々(ゆふな〳〵)の泣貌(なきがほ)も。色無垢(いろむく)の衣領(ゑり)にさし入たる 容(すがた)に。鼓子花(ひるがほ)の閃屍(ほのめく)も壺盧(ゆふがほ)の色白(いろじろ) なるも纏(まと)ひ咲(さく)。総籬(そうまがき)は善花街(よくくわけい)に通(つう) て然(しか)も花実相対(くわしつあいたいし)真(しん)に腸(はらはた)を断(たつ)。 我(われ)かの籬(まがき)の下(もと)に店三衒(みせさみせん)の一 ̄チを打(うつ)て。番(ばん) 新(しん)の万(ばん)を知(し)るに至(いたら)ずといへども。二と