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コレクション: STAGE1

訓蒙 天然地理學 下 - 翻刻

訓蒙 天然地理學 下 - ページ 10

ページ: 10

翻刻

も高(たか)き事を見るべし、此|理(り)は当(まさ)に下(しも)に説(と)くが如 くなるべし、赤道(せきどう)にては日(ひ)地平上(ちへいしやう)にある事、十二 時に過(すぎ)ず、しかるに二至(じし)線(せん)に近(ちか)き地(ち)にては、最(もつと)も 長(なが)き日(ひ)は十三|時半(じはん)あり、此時(このとき)に当(あた)つて日(ひ)其地(そのち)を 直射(ちよくしや)して、其|熱(ねつ)は却(かへ)つて赤道(せきどう)直下(ちよくか)より甚(はなはだ)しきな るべし    氷原(ひやうげん) 氷原(’ひやうげん)は其|頂(いたゞき)常(つね)に積雪(せきせつ)ある高山(こうざん)の横面(わうめん)に成(な)るも のなり、温帯(おんたい)寒帯(かんたい)に於て最(もつと)も多(おほ)し、アルプとノル ウエゲン山(さん)の中間(ちうかん)、及(およ)びグリーンランド、又|極地(きよくち) の海岸(かいがん)に於て最大(さいだい)なるものを見る○氷原(ひやうげん)は雪(せつ) 線(せん)より遠(とほ)く下(しも)に在て、正(まさ)に林木(りんぼく)田圃(でんぼ)の境(さかい)に接(せつ)す る事あり、かく大(おほ)いなる氷原(ひやうげん)の生(せう)ずる所以(ゆゑん)は、半(なかば) は溪谷(けいこく)の広狭(くわうせう)に関(くわん)し、半(なかば)は雪山(せつざん)の大小(だいしやう)に関(くわん)す、○ スウイツェルランドの農夫(のうふ)の云く、痩(やせ)たる雪山(せつざん)は 肥たる氷原を生する能はずと○アルプ山ハフ ランク山(さん)とチーロル山(さん)の間(あいだ)に在(あつ)て、氷原(ひやうげん)を生(せう)ず る事四百|余(よ)処(しょ)にして、その長(なが)さ十五|里(り)より、二十