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コレクション: STAGE8

地震記 下 - 翻刻

地震記 下 - ページ 38

ページ: 38

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 于時幽王褒姒を嬖愛し国乱を起す凡陰陽は天地の  知者にあらす人事も又天地に関らす天地心有こと  决してなし唯人道を推して天道存すとするは外  国の教なり此度の地震を以證とすへし当御国  大祖より国民を仁恤し給ふこと餘国比類なし今目  前屠者に至る迄恩偶の厚き烹粥を施し赦舎を  構へ走吏転々父兄も及はぬ形皆見聞顕著也言  筆を俟す陰陽若意あらは何そ不意に此変を興  起為んや ◯地震考  凡天地の間に有とある事の理はしも人の智にて量知るへきに非すされと  昔より知らるゝ限りは誰も知らまほしくするによりて漢人は陰陽  五行を以て説をなし西洋人は地水火風を以て説をなせり西洋の説は  漢人の説に較ふれは遥に勝れる如くなれと其地水火風の本何に因り  て成すると云ふ事は知るへからす彼窮理家雷鳴の理を窮めてよく  解けとも其理の如くならんには堕る星の如く処を擇ふましきもの  なるを木によりて落木によりて登るは心なきものと為づかしで幽  火の理を窮めて死人の骨に鉄物の錆付て明をなすものなりとし  て其を作るに果して暗夜を照せとも今我本国の幽火の三ッ四ッに分