翻刻
〇和歌類
おろかなる人の奢を土と火の神のあらひておとしけりしも小枝
七十七翁
かゝる世のうきにあひては長いきもめてたきものと思はさりけり 善渕
かへし
七十翁
むかし有しためしを人に伝ふるも世に長らへしかひにやはあらぬ 実
震と潮の厄にかゝりて中す賀の里なるうからやからか
家をたつねて 同
すみれ花指にし里におやと子かゆかりもとめて一夜ねりけり
家にかへりけるに庭も七に汐のたゝへ来るを
夏ならは涼しからんをにはたつみ霜降月に見るもめつらし
わかやとのゆかりてしほのさしくれは厳嶋かとおもふあやしさ
ある人の発句 地震して叢に臥寝や乕の暮