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コレクション: STAGE8

地震記 下 - 翻刻

地震記 下 - ページ 67

ページ: 67

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 小木の湊は山崩れ堂塔は倒潮漲て舎 屋 咸(ミナ)海に入大きなる岩 海ゟ涌出たりそれゟ毎日小動して翌年六月に漸々止りたりと  なん其後同国金山にいたりし時去る地震には定て穴も潰れ人も  損せしにやと問しにさはなく皆云此地はむかしゟ地震は以前に  しりぬ去る地震も三日以前に其徴(シルシ)を知りて皆穴に不入用  意せしゆへ一人も怪我なしと也其徴はいかにして知る哉と問しに  地震せんとする前は穴の中地気上升して傍なる人もたがひに  腰ゟ上は唯濛々として不見是を地震の徴とすと云り按るに  常に地中に入者は地気をよくしる鳥は空中にありて能上升  の気をしる今度地震せんとする時数千の鷺一度 に飛を見る  又或人六月廿七日の朝未日も出ぬ先に虹丑寅の間に立を見る  虹は日に向ひて立は常也いつれも常にあらざる徴とやいはん ○又はしめにいへる地震の和名な井ふる季鷹翁大人魚也といふ説に  よりて古圖を得て茲に出す是圖暦のはしめに出して次に  建久九年《割書:つちのえ|むま》の暦凡《割書:三百五|十五ケ日》とあり餘はこれを略す伊豆  珂郡松崎村の寺院ふるき唐紙の中より出る摺巻の暦也  とそ