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コレクション: STAGE8

地震記 下 - 翻刻

地震記 下 - ページ 68

ページ: 68

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 【右頁「いせこよみ」翻刻省略】  塊記享保九年の御話に云くむかし四方市といふ盲人は名 誉  の調子聞にて人の吉凶悔吝を占ふに少しも違ふことなし応山へは  御心安く毎々参りて御次に伺候せし に晩年に及ひて申せしは  由なきこと覚えて甚くやし終日人に交はる毎に其人の吉凶  みな耳にひゞきていとかしましと申ける由去ほどに度々の高名  挙てかぞへかたし此四方市朝夙に起て僕を呼ひ扨々あしき  調子なり此調子にては大方京中は滅却すべきぞ急ぎ命にても  認めて我を先嵯峨の方へ誘ひ行けと云日頃の手際どもあれは  早速西をさして嵯峨に行嵐山の麓大井河原に着て暫  く休息して云様いまだ調子直らずあないふかし大かた大火事