みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE8

地震記 下 - 翻刻

地震記 下 - ページ 70

ページ: 70

翻刻

 仏説なるにや風を以て鯰としたるもの歟魚は陰中の陽物  なれは風にたとへたるならん何事にても正理には遠き説なり  白石の東雅に云地震をな井ふると云はな井とは鳴る也ふるとは  動く也 ゆるぐと云ゆるがすなどいふも又同じ上古の語にゆふをかして  などいふも即是也愚按るに又なへふると北越辺土にいえり  三才図会になへと出たるは何に基るにやもしなへと云へはなへ  のつゞめ子となる子は根にして地を云地震にて子細なし  揚子方言云 東齋謂根曰塁非専指桑根白皮を又日本紀  神代巻に根之国と出たるは地をさす歟又云な井ゆるとはなみ  ゆる也波の打ことくゆるをいふ歟                              洛東 東瀧菴主人誌                  斉政館都講 小島氏蔵板     追加   榊巷談苑に云この国の下になまずといふものありてそれか   うごきする時はなゐのふるといふこと能わらへのものかたりする   三才図会に木魚の事をのせて閻浮堤は大なる鰲の脊に   あり此鰲常に身を痒がりて鱗甲を動かすその時は   此世になゐふるとするほとに其形をつくりて常にうち