みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

安政乙卯江戸大地震筆記 安政丙辰八月大阪大雷雨之記追加 安政三辰年七月松前辺大地震并八月大風雨記録 - 翻刻

安政乙卯江戸大地震筆記 安政丙辰八月大阪大雷雨之記追加 安政三辰年七月松前辺大地震并八月大風雨記録 - ページ 43

ページ: 43

翻刻

 當に地震の前兆なるへし予近頃其水を見しに青く濁りて苔を生しなか〳〵に飲にたへす  是より又数日を経ハいかに成らん知るへからす 見聞誌 一江戸御城の見附数三十六ケ所あり此度の地震ニて何れも破損せさる所なし就中四ツ谷御門の櫓之  屋根より石垣に至迄凡図ニ顕したることく且又堅固なるを城門にたとへていへり然るに如此なる  事を以震動の強を知るへし既に大手東の方馬場先御門等ハ悉く潰て其形なき故図セす  所〻大破に及ふ事筆もて尽しかたし往古より地震数多ありといへとも今度のことくなる事を  聞す凡 御入国已来無之既事也と聞及たり 図次ニ写  又曰今度の地震崩たりし数ケ所の内に半蔵御門に並たる石垣廿有余間堤ハ堀へなたれ落ち  電|?(?)天龍幡ると呤したる古松も枝くぢけ根顕れて往来に横ハり屏風にたとふ切石も  算を乱してゆれ崩れ或ハ半途に抜からて今にもあれ頭上えも落かゝるへき形勢ハ見  あくるも恐ろしく歩行かんとするに足も出すはふ斗りにして見来ると咄セる人のその侭を  こゝに模写して後の世の咄の種と残さんと也 此図略