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コレクション: STAGE2

信越地震水記 全 - 翻刻

信越地震水記 全 - ページ 28

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 無御座候誠二古今稀成大地震二而田畑共われ中二ハ夥敷水を  吹出し候場所も有之塩崎村御普請所之儀堤石積等ハ荒方  崩落千曲川之儀も常水ゟ弐三丈増水仕候私共此上異変  無御座候而格別之水も有之間敷と存候右は塩崎村二不限  近郷都而潰家怪我人等も多分有之躰二而大地震之節  四方遠近一円之出火二而中二も稲荷山宿并善光寺町之  方ハ今朝迄煙相見申候昨夜ゟ只今迄昼夜何十度トなく  鳴震エ中にも壁も落候程二震動いたし且信州犀川之義  川上ゟ山崩出し候趣二而大地震後今に至迄少しも通水無之  候二付一両日之内二は何方ゟ一時二大出水可有候とて同川附ハ  勿論低場之者共ハ追々逃去候趣二御座候右異変二付此段  御届申上候以上   三月廿五日          御普請役                   高崎兵八印                   西村覚内印    右両人之者咄し之趣聞取書二致し由写左之通り  松平飛騨守殿知行所信州善光寺ゟ三里隔てたる処川除  普請所江詰会せたる御普請役高崎兵八西村覚内御届之  後直噺の由兵八夜二入留記ヲも仕廻手燭を燈し小用所へ  参り縁頬ニ而何とも知らす縁外へ転動倒れにたる一旦忙  然として少々過地震と云事に心付起立んとすれとも■■  す顔の髷草の中故其根に取付先へ招出したれハ家ハ直二  倒れ同役ハ障子の内に座していたるハ障子はつれ雨戸折  て縁下へ落其雨戸の下二相成て瓦の落たるを除たるよし