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コレクション: STAGE2

信越地震水記 全 - 翻刻

信越地震水記 全 - ページ 30

ページ: 30

翻刻

 崩れ入川下ハ水たへて其水松代の方へ押出し何とか云し  谷間の橋平水迄ハ余程深き処其谷川水増橋ハ水下二  なり見へす地低ハ一円湖水の如く其の水の捌方なく  一日一丈二丈ツゝの増水此分二てハ松代の方ハ何程之洪水  やしれす所の者共地高の所江立退く四方高山二て水出へき処  なけれハしれす山間を経て諏訪の湖水江落れハ天竜の  洪水となり湖水迄水落る時ハ国中何程の水下二成へき  もしれす誠二古今の大変御用所ハ左之通故場所見切翌々日  出立帰府の由𦥑井峠迄ハ潰家多夫ゟハ大地震咄斗にて  潰家はなく次第二弱く成たる様子也由          牛込榎町           家主藤助忰              藤次郎                三十一才          同所横寺町           家主不知店              栄吉忰              平蔵                 弐十五六才  右藤次郎儀平蔵を供二連当二月十三日出立いたし伊勢  参宮いたし夫ゟ亰大坂所々見物仕候上中山道を罷下り候  順路信州水内郡善光寺開帳之趣兼而承り罷出候間  参詣可仕と先月廿四日善光寺町旅籠屋綿屋仁左衛門方江