翻刻
【右丁】
初但謂《送り仮名:▢》桃-花有 ̄ルノミト_二 一種早 ̄ク開 ̄ク者_一耳及 ̄ンテ_レ遊_二成-
都 ̄ニ_一始 ̄テ識 ̄ル_二所_レ謂小-桃《送り仮名:ト云》者 ̄ヲ_一 上-元前-後 ̄ニ即著 ̄ク_レ花 ̄ヲ
状如 ̄シ_二垂-糸海-棠 ̄ノ_一曽子固 ̄カ雑識 ̄ニ云正-月廿
開天章閣 ̄ニ賞 ̄スト_二小桃_一正 ̄ニ謂 ̄ヘリ_レ此 ̄ヲ也
と出たり又伊勢 白子観音寺(しろこくはんおんじ)の庭(には)に桜
あり四季(しき)に花を貼(つく)不断(ふだん)桜と名付(なづく)彼(かの)
地(ち)の人に訪問(はうもん)するに明石(あかし)及(および)広島(ひろしま)の物と
【左丁】
一物也 楊升庵(やうしやうあん)丹鉛総録(たんゑんそうろく)陸游(りくゆう)老学庵(らうがくあん)
筆記(ひつき)に載(のす)る所 正(まさ)に此 物(もの)を指(さす)也小 桃(とう)とも
小 桃紅(とうかう)とも出たり桃花(もゝのはな)の種類(しゆるい)にあらず
実(まこと)に桜中(あふちう)の一 品(ひん)にして小 花(くは)のもの也
又一 種(しゆ)花同して三度(みたび)桜といふもの有一 年(ねん)
に花三度 開(ひら)く是不断桜の類(るい)也
○鈍永曰芸花園云若木不断桜といふ