翻刻
《箱:正面斜開方(しやうめんしやかいはう)》
此術は。本座の|地形(ぢぎやう)|茂(も)|林(りん)|蘙(えい)|薈(くわい)|等(など)にして。|左右(さゆう)前後(ぜんご)ともに。
|正(まかね)當の|開除叶(かいじよかな)ひがたき|所(ところ)より。|彼方(むかふ)の|正面(しやうめん)の|広程(くはうてい)【左側に「ひろさ」とルビあり】を|量(はか)る
に用ゆ。其法|大旨(おほむね)|遠近術斜開法(えんきんしゆつしやかいほふ)に|拠(より)て|暁(さと)るべし
術云《割書:下に図する|所をもて云》作法のことく|始計(しけい)し
てのち㊀本座に|盤(ばん)を|方正(はうせい)に|居(すへ)。
|盤東(ばんとう)より|正(まかね)に目的の右を見込㋥
其|盤艮(ばんごん)を|要(かなめ)にし|斜(なゝめ)に目的の左を
見込。定規に|随(した)がひて|墨(すみ)を|引(ひき)㊂
本座の|右前(うぜん)の|方(かた)へ|斜(なゝめ)に間数を|量(はかり)。
|開地(ひらき)を|求(もとめ)て《割書:右斜間|二十間》|開印(ひらきしるし)を|立(たて)させ。
|盤艮(ばんごん)より|是(これ)をも斜に見通。墨を引。
大成之図
此▽△ハ右斜開二十間ノ縮口也
此○ハ求程六十間ノ縮間ナリ
▽△ヲ以テ○ヲ量ルニ三夾有リ
三夾ハ即六十間ナリ是求程ノ
間数ナリ委クハ本文ノ如シ