みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

浅間記 - 翻刻

浅間記 - ページ 22

ページ: 22

翻刻

かくへこそハ来ける何言隙もなけれは姫君ハ 跡をも見すして逃給ふ行春今ハ心安しと 大太刀をさしかさし大勢か中にかけ入今そ 最後の死くるひさしもの悪とうらさん〳〵に かけちらされしハらくあしらい見へにけるされ とも悪とう大勢にて行春を中に取込終に 首を打にけり姫は女の身なれはいまた遠 ハよもゆかしと跡をしたいて追にけるいたハし や姫君はよもほの〳〵と明ぬれは此辺に 屋かた屋有りと見給へは打節玄官公の家老 門を押ひらき出ける所へ姫君はしり込我ハ旅の 者なるかしさい有て跡ゟ追かけ候也影を隠し 助ケてたへと仰けるそれ〳〵内に入給へしさいは 後にと申てをくに入門押たてゝそ居たりけり かゝる所へ悪とうとも国主の門に押寄セ只今此 家の内へ十五六成ル女かけ入けり出し給へと申ける 家形の内にハ音もせすしつまりかへり居 たりける悪とう共腹を立今女を出すは