みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE3

地震世直草紙 全 - 翻刻

地震世直草紙 全 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

善光寺夢物語(ぜんくわうじゆめものがたり) 丁未春信州善光寺如来(ことしはるしんしうよしみつでらによらい)の開帳(かいせう)ましますに より関東関西老若男女現当(くはんとうくはんさいろうにやくなんによけんとう)の善因(ぜんこん)をむ すばんため日夜(にちや)の参詣(さんけい)おびたゝしく堂内(とうない) の通夜(つや)はもとより宿坊旅宿(しゆくぼうりよしゆく)五百七百の人 をやどせしとなん爰(こゝ)に我国人三月(わがくにびとやよい)の末(すへ)頃|彼(かの) 地(ち)に至(いた)り如来(によらい)を礼拝(らいはひ)し有(あり)がたさの余りに 堂中(とうちう)に通夜(つや)なしける所 戌(いぬ)の刻(こく)すぎと思(おぼ)しき頃(ころ) おもはず祢むらんとせ しに一人(ひとり)の貴(たつと)き御僧(おんそう) 我肩(わがかた)を押(おし)て曰汝称名(のたまはくなんぢせうめう) 怠(おこたる)べからず今此大地(いまこのところ)ほど なく異変有(いへんある)べし悲哉(かなしいかな)