みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE3

地震世直草紙 全 - 翻刻

地震世直草紙 全 - ページ 14

ページ: 14

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尋(たつね)て見(み)るとはいへど助(たすく)る手術(てだて)も中〻(なか〳〵)に只徒(たゞいたつら)に 手間(てま)どる内(うち)はやぜん〳〵に火はもえ付(つけ)ばとても 此世(このよ)の別(わかれ)なり観念(くはんねん)せよや女房(にようぼう)と旅刀持(たびざしもつ)て念仏(ねんぶつ)と ともに黒髪引(くろかみひき)きり血(ち)の涙是(なみだこれ)を国(くに)への土産(みやげ)とし又 押(おし)には打(うた)れず物(もの)の透間(すきま)に身(み)はあれど箱(はこ)に入たる 鼠(ねつみ)のごとく逃出(のかれいづ)べき道なきものから其(その)まゝ火死(くはんじん)と なりたる人(ひと)も多(おほ)かるべきが其苦(そのくるし)みは押(おし)はかたるゝに 増(まさ)るへし親子三人(おやこさんにん)やう〳〵と 母(はゝ)の片足(かたあし)くじけしを助(たす)け出(いだ) して更(さら)に又父(またちゝ)を助(たす)けんと走(はしり) り来(き)て元(もと)の所(ところ)に入見(いりみ)れば父(ちゝ)の 片腕挟(かたうてはさま)れていかにすれども抜(ぬけ) ざれば此腕(このうで)をば切放(きりはな)せと親(おや)は あせれど子(こ)の身(み)としていかて刃(やいば)を