翻刻
につくしがたし十六日|暮方(くれかた)まて大小七十度斗地震す
よし恐(おそ)るべし〳〵
○地震ゆりの寸尺 南都 伊賀上野 一尺八寸
郡山 伊勢四日市 一尺五寸 古市木津辺 一尺五寸
江州 《割書:一尺二寸所|又八九寸所》 京 五寸 大坂 堺 紀伊 丹波 丹後 播州
凡 三四寸 越前福井 壱尺
○或説ニ曰地震は初(はじめ)メ強(つよ)くして後(のち)ゆるし雷(らい)は初メゆるくして
後きびし風ははじめなるく中程(なかほど)はげ敷又終なるし
嘉永七年寅六月十五日暁
大地震相撲取組初日《割書:勧進元世直震右エ門|差添人雷音五郎》
丑之時 大震ヒ 外(ハズレ)戸 都山
震(ユ)り出し 大|裂(サケ)火 驚キ 大夕立
黒雲 雨嵐 出水川 桑原
雷電 稲妻 粟(アハ)手山 立線香
惨(ムゴイ)目 倒(ヘタリ)家 壁落シ 石灯籠
阿武松 肝飛シ 土煙 惣崩シ