塵劫記翻刻プロジェクト2025

コレクション: 塵劫記Tier1

塵劫記 3巻 (存2巻)(寛永8年版、京大数学) - 翻刻

塵劫記 3巻 (存2巻)(寛永8年版、京大数学) - ページ 3

ページ: 3

翻刻

【上巻序一丁裏】 数巻(すうくわん)有(あり)_レ之(これ)・巻而(まいて)懐(ふところにすと)[_一]_レ之(これを)・可(へし)_レ謂(いいつ)勤矣(つとめたりと)・予(よ)於(をいては)_レ筭(さんに) 者・不(す)_レ 識(しら)_二 六(りくと)與(とを)_一_レ 七(しつ)・為(してか)_二什麼(なんと)塞(ふさがん)_二其(その)責(せめを)_一・横點頭(わうてんとうする) 者(もの)再三(さいさん)雖(いへとも)_レ然(しかりと)・不(ず)_二曽(かつて)饒(ゆるさ)_一・終(ついに)弗(す)_レ穫_二黙止(もくしとのことを)_一・付(ふ)_二-與(よす) 毛先生(まうせんじやうに)_一・毛先生/突出(とつしゅつして)曰(いわく)・夫(それ)筭(さん)者(は)自(より)_二 天地(てんち) 定(さため)_レ位(くらひを)萬物(ばんぶつ)流(しいて)[_一]_レ形(かたちを)以来(このかた)・其(その)数(すう)及(をよふ)_二萬有(まんゆう)一/千(せん) 五百二十/零數(れいすうに)_一其外(そのほか)更(さらに)有(あり)_二刻限(こくけんの)數(すう)人/息(そくの) 數(すう)_一・不(す)_レ暇(いとまあら)_二 縷數(るすうする[に])_一・加之(しかのみならす)・伏義(ふつき)始(はしめて)劃(くわくし)_二 八卦(はつくわを)_一・周公(しうこう) 叙(しよ)_二-述(しゆして)九章(きうしやうを)_一・陽數(やうすうを)為(し)_レ奇(きと)・陰(いん)數為_レ隅(くうと)・老(らう)陽二十 【上巻序二丁表】 五/老陰(らういん)二十五/䐇(ひん)_二-合(がうして)五/十(しつ)數(すうを)_一為(す)_二大衍(たいえんの)數(すうと)_一 既(すてに)又(また)起(たてて)_二律呂(りつりよ)七均法(しつきんのはうを)_一・宮數(きうすう)者(は)法(のつとり)_二 八十一 ̄ニ_一 商數(じやうすう)者(は)法(のつとり)_二 七十二 ̄ニ_一・角數(かくすう)者(は)法(のつとり)_二 六十四 ̄ニ_一・徴(ち) 數(すう)者(は)法(のつとり)_二 五十四 ̄ニ_一・羽數(うすう)者(は)法(のつとり)_二 四十八 ̄ニ_一・変宮(へんきうの) 數(すう)者(は)法(のつとり)_二 四十二 ̄ニ_一・変徴(へんちの)數(すう)者(は)法(のつとり)_二 五十六 ̄ニ_一擧(あけて)_二#1 筭極(さんきよくの)數(すうを)_一言(いふ)_レ之(これを)則(ときんは)有(あり)_二・一・十百・千・萬(まん)・億(をく)・兆(てう)・京(けい) ・垓(かい)・杼(ちよ)・穰(しやう)溝(かう)・澗(かん)・正(せい)・載(さい)・極(きよく)_一・萬匕(ばんひの)極(ごくを)曰(いい)_二恒河沙(こうかしやと)_一 ・萬匕(はんひの)恒河沙(こうかしやを)曰(いい)_二阿僧祇(あそうきと)_一・萬匕(はんひ[の])阿僧祇(あそうきを)曰(いい)_二

現代語訳

【上巻序一丁裏】 …数巻がある。それらをも懐に収めているということは、(まことに)勤勉であるといえよう」と。私(玄光)は算法においては六と七の区別もわからぬ者であって、どのようにしてその責めを塞ごうかと、横に首を振ること(断ること)を再三試みたけれども、(光由は)かつて許してくれず、ついに黙して止むということも叶わず、(この序文の執筆を)毛先生に譲り渡した。 毛先生は(席から)すっと立って言われた:「そもそも算(さん)というものは、天地が位を定め、万物が形を流し(備え)てより以来、その数は万有千五百二十の余数に及ぶ。そのほかにさらに刻限(時刻)の数、人の息(呼吸)の数があり、一一数え上げる暇もないほどである。それのみならず、伏羲がはじめて八卦を劃(えが)き、周公が九章を叙述し、陽数を奇(き)とし、陰数を隅(ぐう)とし、老陽は二十五、 【上巻序二丁表】 老陰は二十五、合わせて五十の数を大衍の数とした。 すでにまた、律呂七均の法を立て、宮(きゅう)の数は八十一に則り、商(しょう)の数は七十二に則り、角(かく)の数は六十四に則り、徴(ち)の数は五十四に則り、羽(う)の数は四十八に則り、変宮(へんきゅう)の数は四十二に則り、変徴(へんち)の数は五十六に則る。算の極まりの数を挙げて言えば、一・十・百・千・万・億・兆・京・垓・杼(じょ)・穰(じょう)・溝・澗・正・載・極がある。万倍の極を恒河沙(ごうがしゃ)といい、万倍の恒河沙を阿僧祇(あそうぎ)といい、万倍の阿僧祇を……