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コレクション: STAGE9

[時計に関する冊子] - 翻刻

[時計に関する冊子] - ページ 17

ページ: 17

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学問(がくもん)を大ひに勉強(へんきやう)せしあとで多年(たねん)の 経験(けいけん)【左ルビ:タメシ】を遂(とげ)た処でなくては時計の学 問(もん)の知識(ちしき)をひらくといふ事を了解(りやうげ)【左ルビ:サトリ】せぬ 時計を仕入(しいる)る人が甚(はな)はたしば〳〵日本 のあつらへの気(き)にむくやうに極下等(こくかとう) の種類(しゆるい)の時計(とけい)を安直段(やすねたん)にて売(う)る為に 持(もち)わたる其ゆえは日本の時計|職人(しよくにん)か纔(わづか) なる間に於てなるべきたけ勉強(へんきやう)を積(つみ) てよき細工人(さいくにん)にならんが為め而して十 分に器械|製造(せいそう)が出来るやうにならん ため及び時計の世話(せわ)が手がるになさる る為め而して修行(しゆけう)をはげまん為に前(ぜん) 段(だん)のごとき時計を誂(あつらゆ)る 蒔絵(まきゑ)のうるし細工(さいく)の手際(てぎは)ならひに七宝(しつほう) やきの手際(てきわ)とすべての細工の手際が おなじくある其細工を日本の人が巧者(かうしや)に 製造(せいさう)仕(し)あぐる夫ゆえに欧羅巴人(いようろつはしん)が 歎(たん)【左ルビ:ホ】 美(び)【左ルビ:メ】しておどろく其|細工(さいく)はひさしくかゝる 而(さう)して職人(しよくにん)の不勉強(ふへんきやう)をあつく勘弁(かんへん)する 事をのぞむ及ひ其細工の元入(もといれ)の失費(しつひ)【左ルビ:イリメ】と