翻刻
の時計の枢要(すうい?やう)なる器械とおなじく仕(し)
あがりて居(ゐ)るならは「コロノメートル」はよく
出来(てき)あがりては居(を)らぬ其時には「「コロノメ
ートル」はあしき時計である
他(た)にまさりたる時計を製造(せいさう)するには其
出来(でき)といふものは枢要(すうやう)なる器械よりお
こる然(さう)して其よき出来の時計は器械
中|唐草(からくさ)などのほり物がなきゆえ見て
眼(め)をよろこばす事は出来(でき)ぬ及ひ「コロ
ノメートル」と名づけたる時計は真(まこと)なる
コロノメートルであるゆえに時計の上に
コロノメートルといへる名を負(おは)するなり
時計を買(かは)んと欲(ほつ)する人は十六十七十
八|形(かた)の大きさの時計を買(か)い度(た)しと
いひて其十六十七十八形の時計を見た
るうへにて其うちのよろしき時計を見
ゑらみて買(か)ふと定(さた)むべきなり此あと
にしるせし形がやはり運動(うんとう)の正(たゝ)しき大
きさの時計におゐてもまた十四より二十
形までの細密(さいみつ)なる区別(くべつ)かおなじやうに