翻刻
運動を《ルビ:見|み》て《ルビ:玩弄物|もてあそひもの》となさずして《ルビ:考|かんかふ》る
につきてかならずなくてならざる《ルビ:物|もの》の
やうに《ルビ:考|かんか》へを《ルビ:附|つけ》る
時計の《ルビ:中蓋|なかぶた》といふものはかねにて出来て
《ルビ:を|お》らねはならぬ其わけといふに器械の
《ルビ:車|くるま》の《ルビ:輪|わ》其外の器械の《ルビ:行|ゆき》あひつきあたる
事を《ルビ:予防|よばう|フセグ》しあるひは《ルビ:塵|ちり》ほこりの《ルビ:入|はい》らざ
る為にする《ルビ:中蓋|なかぶた》ゆえにかねにて《ルビ:製造|せいさう》
なさざれはならぬ《ルビ:然|しか》る処ガラスの《ルビ:中蓋|なかぶた》
のごときは時計に《ルビ:危険|きけん|アヤウキ》なる《ルビ:物|もの》を《ルビ:授|さづく》る故に
【以上、ファブルブラント [編]『[時計]』[http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/bunko08/bunko08_c0457/]も参照】
ガラスの《ルビ:中蓋|なかぶた》はこわれやすきゆえガラス
の《ルビ:中蓋|なかぶた》といへるものは《ルビ:製造|せいさう》せぬがよろし
かくのごとき《ルビ:危険|きけん|アブナキ》なるガラスの《ルビ:中蓋|なかぶた》を用
ゆるは《ルビ:甚|はな》はた《ルビ:心得違|こころえちかひ》の事としるべし
《ルビ:支那人|しなじん》の為にガラスの中蓋を用ゆる事
を《ルビ:許容|きよよう》する次第をみな人が《ルビ:意解|いくわい|コゝロウル》する
これをいかんといふに《ルビ:支那|しな》人は《ルビ:多分|たぶん》《ルビ:時|とき》
を《ルビ:知覚|ちかく》する為にてはなく時計を所持す
る其わけは大かた《ルビ:支那人|しなじん》はかやうで
あるしかしながら時計の《ルビ:針|はり》の運動する