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べしと《ルビ:指図|さしづ》するしかしながら夫より
も八円より九円までの価にて日本の
よく《ルビ:人望|じんぼう》【左ルビ:ヒトノヲモイツキ】を得たる《ルビ:時計|とけい》《ルビ:商人|あきんど》のうちにて
《ルビ:請合売|うけあひうり》の「シリンドル」の時計を買ひも
とめたる方か《ルビ:余|よ》ほど《ルビ:慥|たしか》てある《ルビ:然|しか》して
《ルビ:費|つい》へたる《ルビ:金|かね》だけの物は《ルビ:残|のこ》りてあれば
《ルビ:後悔|かうくわい》なすへき事はかならずあらぬ
器械の《ルビ:損傷|そんしやう》しやすき物なれは之を《ルビ:保全|ほうぜん》
する事ふかく心を用ゆべし其損傷なし
やすき物を《ルビ:保護|ほうこ》するの《ルビ:道理|とうり》をよく
《ルビ:解|け》し《ルビ:得|え》されは時計の器械を《ルビ:直|なほ》すに
あたつて《ルビ:代価|たいか》を《ルビ:払|はら》ふ事をこころに
こころよしとなすべからず
《ルビ:若|も》し《ルビ:図|はか》らず時計を《ルビ:水中|すいちう》へおとせし時は
《ルビ:時間|じかん》をうつさず時計の《ルビ:外蓋|そとぶた》を《ルビ:明|あけ》べし
《ルビ:而|しか》して《ルビ:其|その》まゝにて《ルビ:濃|こ》き《ルビ:油|あぶら》の《ルビ:壜|とくり》の中へ
其時計を《ルビ:浸|ひた》し入るべし《ルビ:然|しか》すれは時計の
器械の《ルビ:内部|ないふ》へすべて《ルビ:浹洽|けうかふ》【左側ルビ シミコム】すべし《ルビ:油|あぶら》は
《ルビ:石炭油|せきたんあぶら》をは《ルビ:用|もち》ふへからず及ひその《ルビ:壜|とくり》を
尤《ルビ:近傍|ちかく》なる《ルビ:時計師|とけいし》の《ルビ:家|いへ》へ《ルビ:持|もち》ゆくべし