みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE9

[時計に関する冊子] - 翻刻

[時計に関する冊子] - ページ 30

ページ: 30

翻刻

適宜(てきぎ)によるべし 【一行と三分の一ほど黒塗り】      職(しよく)外の商店(みせ)にて極廉価(ごくやすね) なる時計のほり出しものをせんと思ひ て買(か)ひ需(もとむ)る事ははなはたこころえ違(ちがひ) なる次第(したい)なり夫はかゝる卑劣(ひれつ)【左ルビ:イヤシキ】のわざを なさんよりは時計(とけい)の本職業(ほんしようはい)なる正しき 時計屋(とけいや)にて殊(こと)に世上の人望を得(え)たる店(みせ) にて買(か)ひ求(もと?)むる方(ほう)がかへつて買人(かふひと)の即 為(ため)にならぬものなれは即(すな)わちかやうに こころ附(つけ)する事|然(しか)り むかし佛朗西国(ふらんすこく)の第(たい)四世の「ヘンリー」とい える帝王(みかど)に公使(みにすとる)「コルベール」といふ人が 建白(けんばく)せし事を爰に掲示(かゝげしめ)せるなり即(すなわ)ち 其|建言(けんけん)なしたる事といえるは佛朗西政(ふらんすせい) 府(ふ)より免許(めんきよ)を得(え)たるひとつの時計製(とけいせい) 造所(さうしよ)の職人仲間(しよくにんなかま)なる株式(かぶしき)を立(たて)らるゝ やうになしたきといえる事を時計師(とけいし) のために公使(こうし)より政府(せいふ)へ申出(まうしで)られたり それは時計屋(とけいや)といふものは時計(とけい)に付(つき)ての