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コレクション: STAGE9

[時計に関する冊子] - 翻刻

[時計に関する冊子] - ページ 33

ページ: 33

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人の永(なが)く用(もち)ひて重宝(ちゆうほう)となるべきやう にふかく注意(ちうい)する事しかり 前條(まへのくだり)に奪掠(だつりやく)するがごとしといへるは すなわち爰(こゝ)に書記(しよき)する処の次第(しだい) なり《割書:それは最早ほとん|ど三年になれるなり》懐中時計(かいちうどけい)および 懸時計(かけどけい)につきたとへは欧羅巴中(ようろつばちう)に おゐて四分|製造(せいざう)するものならば凡(およ)そ 其三分を佛蘭西国(ふらんすこく)において売却(ばいきやく)せり 而(しか)して懐中時計(くわいちうとけい)および掛時計(かけとけい)は大(おゝ) 略本業(かたほんぎやう)なる時計師(とけいし)におゐて販売(はんばい)【左ルビ:ウル】な したり其|頃(ころ)の景況(ありさま)と目今(いま)の形勢(ありさま)とは 甚(はな)はだ変化(へんくわ)せり其わけといふは ランプ屋または道具屋(とうぐや)。小間物屋(こまものや)。中買(□□しよう)。 書籍屋等(ほんやなど)の見世(みせ)に於て時計(とけい)を販売(はんばい)【左ルビ:ウル】 するやうに成(なり)たり是(これ)すなはち古今商(ここんしやう) 業(げう)の変遷(へんせん)【左ルビ:ウツリカワリ)】を示(しめ)す処なりまた佛朗西(ふらんす) にて製造(せいさう)なしたる時計(とけい)を外国人(くわいこくしん)か持(もち) わたりて其|品(しな)をうり捌(さば)かんと致(いた)せし 処其|時計(とけい)を人が買(か)はぬといふて嫌(きら)ひ 断(ことわ)られたり