みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE9

[時計に関する冊子] - 翻刻

[時計に関する冊子] - ページ 35

ページ: 35

翻刻

佛|朗西国(らんすこく)の「ドボワー」といへる時計師(とけいし)に ついて前(まへ)に二三|條(くだり)相述(あいのべ)たりまた爰(こゝ)に 多言(たげん)【左ルビ:オホクイフ】する事あたはず其他英吉利西国(そのたいぎりすこく) の高名(かうめい)なる「ダント」といえる時計師(とけいし)の 名および其他高名なる人の名を彫(てう)【左ルビ:ホリ】 刻(こく)【左ルビ:ソケ】せし種〻(しゆ〴〵)の懐中時計(くわいちうとけい)をしば〳〵 輸入(ゆにう)【左ルビ:ハコビイレル】す是(これ)まつたく贋造物(がんぞうぶつ)【左ルビ:ニセモノ】にして 名前主(なまへぬし)の家(いへ)におゐては決(けつ)して売却(ばいきやく) せざるものにて実(じつ)に遺憾(いかん)に絶(たえ)ざる次(し) 第(たい)なり故(ゆへ)に明瞭(あきらか)にこれを証拠?□□ 以て諸君(しよくん)に報知(ほうち)【左ルビ:シラセル】す 懐中時計(くわいちうとけい)の蓋(ふた)に大(おゝ)いなる文字(もじ)に於て 《割書:8|1》かくのごとく十八と記(しる)せり是(これ)を買(か)ふ 人が金十八カラとして相求(あいもと)む《割書:十八カラは|金属二十四》 《割書:分の内金十八分あるといふ即ち金属千分の内金|七百五十分にあたる此カラなる語後文に詳なり》 それ贋造物(がんざうふつ)の十八カラより二十四カラまで の品(しな)に於(おゐ)てはおよそ十二カラならではあらざ るなりまた十二カラ以下(いか)の事《ルビ:屡〻|しば〳〵》【屡の左ルビ:タビ】あり よりて此|見違(みちか)ひやすき品(しな)を弁(わきま)えべき 術(てだて)を後文(かうぶん)に示(しめ)す