みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE9

[時計に関する冊子] - 翻刻

[時計に関する冊子] - ページ 39

ページ: 39

翻刻

買人(かいにん)に害(かい)を避(さく)る為(ため)なり わが時計(とけい)の製造(せいさう)に関係(くわんけい)【左ルビ:カヽワル】したる諸(もろ〳〵)の 注意(ちうゐ)に付(つき)ては既(すて)に日本(につほん)に於て十 四ヶ年の経験(けいけん)【左ルビ:コヽロミ】によつて世人これを 知覚(ちかく)する故(ゆへ)に敢(あへ)てこゝに書(しよ)せざ るなり技術(きしゆつ)の説明(ときあか)しを除(のそ)きたゞ この教諭(けうゆ)【左ルビ:ヲシヘ】をまつたうするため往古(むかし) より目今(いま)まての時計職(とけいしよく)に於る歴史(れきし) 上(じやう)におゐて心得(こゝろう)へきすみやかなる考(かんかへ) を附次(ふし)【左ルビ:つけくわへ】すまた我〻(われ〳〵)か「エシヤツフマン」 といへる時計の器械(きかい)に付て技術上(ぎじゆつじやう) の一語(いちこ)とまた此器械の善悪(よしあし)ならび に時計職(とけいしよく)につき日本(につほん)におゐて 我〻(われ〳〵)か注意(ちうい)をし心得(こゝろえ)を示す 〇時計(とけい)の蓋(ふた)鎖(くさ)り飾(かざ)り細工(さいく)もの等(とう)の 製造(せいざう)におゐて用(もち)ひられたる金の品 位《割書:頸飾(くびかざ)り時計の鎖(くさ)りならひに鍵(かぎ)指輪(ゆびわ)|耳輪(みゝわ)肱輪(うでわ)印篭(いんらう)等のたぐひをいふなり》又 むかし定(さた)められたる純金(じゆんきん)の位附(くらゐづけ)の 分別(わかち)といえるものは二十四「カラ」《割書:是は|仏朗(ふらん)》 《割書:西(す)の語(ことば)にてすなはち此 文字(もじ)の意味(いみ)は金の性|質の確実(かくじつ)なる正味(しやうみ)をいふものにして日本に》