翻刻
《割書:おゐても何双(なんさう)の品位(くらゐ)なる金性(きんしやう)|と唱(とな)ふるとおなじ事なるなり》でありたる
なり此(こ)の区分(わかち)を今もつて「仏朗西(ふらんす)」
「英吉利西(いぎりす)」「独逸(どいつ)」等其|他(た)の許多(あまた)な
る国〻(くに〳〵)におゐてもいまだに是を用(もち)ひ
て居(ゐ)る事なり
仏朗西(ふらんす)瑞西(すいつる)伊太利亜(いたりや)ベルジツク等の
国〻(くに〳〵)におゐては金(きん)の品位(くらゐ)を十分の
若干(いくばく)または百分(ひやくふん)千(せん)分の若干分(いくらぶん)とい
える割方(わりかた)をなして其|区別(くべつ)【ワカチ】を定むる
方法(しかた)とするといへども前(まへ)なる文に
いえるごとくに猶(なほ)今(いま)におゐても二十
四カラといふ事をもつて金位(きんのくらゐ)を
分別(ふんへつ)【ワカチ】するの基礎(もとゐ)となして金へ外
の混交(こんこう)【マジル】する処の金属(きんそく)の多寡(おゝきすくなき)を知(し)
覚(り)するなり瑞西(スイツル)におゐてはこれ
を千分(せんぶん)の幾許(いくら)と計算(かんじやう)するといへ共
もろ〳〵の飾(かざ)りの細工(さいく)ものを製造(せいざう)
なしたる金(きん)の品位(くらゐ)18K【横書き】14K【横書き】此のしるしを
押(お)す事を国(くに)の風習(ならはし)となし来(きた)れる
なり前(まへ)に図(づ)せし二つのしるしの上に