翻刻
に於ては他(た)のひとつの極印(こくいん)を推(お)して
おくなり十四カラといへは純粋(じゆんすい)なる金(きんの)
位(くらゐ)十四分に混和包合(こんくわほうがふ)【左ルビ:マジリフクム】せる処(ところ)の他(ほか)の
金属(きんぞく)が十分ありすなはち純粋(じゆんすい)なる
金位(きんのくらゐ)千|分(ふん)の内におゐて精金(せいきん)【左ルビ:マジリナシノキン】五百八
十三分に充(あた)るなり
○瑞西国(すゆいすこく)なる「ノーシヤーテル」といへる処
の政府(せいふ)の極印(こくいん)は【図】14K【横書き】右なる十四の数(かず)
字(じ)とともに牡羊(おひつじ)の首頭(くび)ひとつを
しるすなり仏朗西国(ふらんすこく)に於ては18K【横書き】右(みぎ)なる
十八カラの金(きん)の品位(くらゐ)唯(たゞ)ひとつのみこの
しるしを鎸(ほ)りて用ゆる事なり十八
カラは千分の内(うち)に於(おゐ)て七百五十分の
純金(じゆんきん)にあたるなり此証となす処の
しるしは鷲(わし)の首(くび)ひとつを図(づ)して即(すなは)ち
さし示(しめ)すなり
○買人(かひて)に於ては下等(かとう)なる品位(ひんい)の金にお
ゐて気(き)をつける処の慥(たし)かなる目的(めあて)
があるなり夫は瑞西国より来(き)たり
たる金造(きんつくり)の時計(とけい)ならびに飾(かさり)の細工(さいく)