翻刻
クル」に於ては尤も時計の図(はか)らさる損傷(いたみ)の
難(なん)を避(さく)るためにあとへもとさず必(かな)らず
前(まへ)へまはすべし若(も)しまた時計を合はす
る節(せつ)時計(とけい)の変化(へんくわ)か二三「ミニュート」にて時
にあふ砌(みきり)は針(はり)を二三「ミニユート」だけは跡(あと)へ
戻(もと)しても決(けつ)してあぶなげなしかやうの
ときは二三「ミニユート」に限(かき)り戻(もと)すも苦(くる)し
からずとしるべし
Fortin【左ルビ:ホルタン】 号(かう)の並時計(なみとけい)は懐中(くわいちう)または
ふところにいれざるによりて暑(あつ)さに従(したか)ひ
寒(さむ)さにしたがひて変化(へんくわ)する事あり
其|刻(きざみ)は針(はり)をちやうど時にあはせ置く
べし時計の緩急針(くわんきふしん)にかならす着手(てをつけ)
すべからず
時計の表(おもて)かわのがらすぶたはかならず
開(ひら)くべからず時計に塵(ちり)ほこりのいらざる
汚(よこ)れ穢(けが)れかなき清浄(きよらか)なる着服(きもの)のかく
しの中に入れて大事に保(たも)つへし
時計のくるいたるを直(なを)さんとする時は其
品(しな)を依頼(えらい)せんとする前にあらかしめ時計