翻刻
|由(よつ)て|岩石(がんせき)|拆裂(せきれつ)し、|川流(せんりう)|波浪(はらう)の|滌蕩(じやうたう)より|岩礁(がんせう)の|磨(ま)
|滅(めつ)する、之を|突起(とつき)せしむる|者(もの)なくば、|大洲(だいしう)|島嶼(とうよ)も
|終(つひ)に|相平(あひたい)らかなるに|至(いた)るべし、その之を|突起(とつき)せ
しむる|作用(さよう)をなすものは、|地心火(ぢしんくわ)の|功(こう)なる事|疑(うたがひ)
を|容(い)るべからず、
|地震(ぢしん)
|火山(くわさん)と|地震(ぢしん)は|相応(あひおう)ずるものにて、|火山(くわさん)ある|地(ち)は
|必(かなら)ず|地震(ぢしん)多し、其|発(はつ)するや、|常(つね)に|火山(くわさん)|破裂(はれつ)の|時(とき)に
|先立(さきだつ)て、其|歇(や)むはまた|必(かなら)ず|火山破裂(くわさんはれつ)の|後(のち)にあり、
|地震(ぢしん)の|原由(げんゆ)
|地震(ぢしん)の|発(はつ)するや、|地下(ちか)の|蒸気(じやうき)|膨張(ほうてう)して、その|勢(いきほひ)|殆(ほとん)ど
|火輪船鑵中(くわりんせんくわんちゆう)の|蒸気(じやうき)其の|活圧(くわつえん)をおし|開(ひら)くが如く、|自(みづか)
ら|排泄(はいせつ)すべき|竅孔(けうこう)を|求(もとむ)る時、|多少(たしやう)|地面(ちめん)を|震動(しんだう)す
るものと云ふ、
|地震(ぢしん)の|性(せい)
|地震(ぢしん)に|強弱(きやうじやく)の|差(さ)あり、|或(あるい)は|地面(ぢめん)に|只(たゞ)|少許(すこし)の|震動(しんどう)
を|起(おこ)し、|或(あるい)は其|勢(いきほひ)|猛烈(もうれつ)にして、|地(ち)を|裂(さ)き|山(やま)を|崩(くづ)し、
|全都(せんと)|村落(そんらく)を|覆没(ふくぼつ)するに|至(いた)るものあり、〇|地震(ぢしん)の