翻刻
|初(はじ)めて|動(うご)くは|一分時(いちぶんじ)より|長(なが)きもの|稀(まれ)なり、|然(しか)れ
ども|相続(あひつゞ)きて|震動(しんどう)するや、|其(その)|時間(じかん)|甚(はなは)だ|短(みぢか)きもの
|多(おほ)からず、
|地震(ぢしん)の|類(るい)
|地震(ぢしん)の|揺動(ようどう)|常(つね)に|同(おな)じからず、其|害(がい)を|為(なす)すや|震動(しんどう)
の|強弱(きやうじやく)に|関(くわん)するより|地震動(ちしんどう)の|種類(しゆるい)に由るもの
|多(おほ)し、|茲(こゝ)に|三種(さんしゆ)の|震動(しんどう)あり、一を|振動(しんどう)と云ひ、二を
|浪動(らうどう)と云ひ、三を|旋動(せんどう)と云ふ、この|中(うち)|振動(しんどう)の|損害(そんがい)
を|為(なす)すや|最(もつと)も|甚(はなは)だしとす、|然(しか)れども|此類(このるい)の|震動(しんどう)
は|発(はつ)する|事(こと)|最(もつと)も|稀(まれ)なり、
第四章
高原(こうけん)
高原(こうげん)は其|地面(ちめん)|平坦(へいたん)|且(かつ)|廣闊(くわうくす)にして海面上(かいめんしやう)|遥(はる)かに
高(たか)きものを云ふ、《割書:高原(こうげん)は原名(げんめう)「テーブルランド、」|即(すなは)ち机地(きち)の義(ぎ)なり》
アシア洲(しゆう)の|高原(こうげん)
普天下(ふてんか)に於て、アシア洲(しう)の如く、高原(こうげん)の最(もつと)も高(たか)く
且(かつ)衆多(しゆうた)にして、且(かつ)広大(くわうだい)なるものなし、即(すなは)ちアシア
の中央(ちうわう)の部(ぶ)は、全地(せんち)一の大高原(だいこうげん)にして、|大約(たいやく)三百