翻刻
む、此(かく)の如(ごと)き地(ち)、之を「ワヂー」或は「オース」と云ふ
アシア洲(しう)の荒漠(くわうばく)
コビの荒漠(くわうばく)は、此(この)洲(しう)中央(ちうわう)大高原(だいこうげん)の許多(きょた)の部(ふ)を占(し)
む、またヒンドスタンにインデア漠(ばく)あり、アラビ
ヤ、ペルシヤ独立(どくりう)チュルキスタン、及びアフガニス
タンの諸地(しよち)みな荒漠(くわうばく)あり、〇ペルシヤの大塩漠(だいえんばく)
と号(こう)する地(ち)は、硬堅(こうけん)なる泥土(でいど)にして、其|上面(じやうめん)に塩(えん)
華(くわ)沸出(ふつしゆつ)せり、また𠁅々(しよ〴〵)に僅(わづ)かの牧草(ぼくさう)を生(せう)する地(ち)
ありて、蒹葭(よし)の如き鹸水(しほみづ)に生長(せいてう)すべきもの繁茂(はんも)
するあり、○アフガニスタンの荒漠(くわうばく)は、水常に滋(じ)
潤(じゆん)して、多量(たりやう)の塩気(えんき)を含(ふく)めり
アフリカ洲(しう)の荒漠(くわうばく)
此洲(このしゆう)有名(いうめい)の沙漠(しやばく)は、サハラの大|沙漠(しやばく)、リぺーン漠(はく)
及びノビアの漠地(ばくち)なりサハラの大|沙漠(しやばく)は天下(てんか)
最(さい)大のものにして、其 |荒蕪(くわうぶ)また最(もつと)も甚(はなは)だし、この
漠中(ばくちう)には湖(こ)水の浅きもの所々之有るも、皆(みな)諸種(しよしゆ)
の塩気(えんき)を含(ふく)む事 |多量(たりやう)にして、田圃(でんぽ)灌漑(かんがい)の用に供(きよう)
せず、たゞその西部(せいぶ)に、石塩(せきえん)の礦坑(くわうこう)ありて、純粋(じゆんすい)の