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コレクション: STAGE1

訓蒙 天然地理學 上 - 翻刻

訓蒙 天然地理學 上 - ページ 43

ページ: 43

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山脈(さんみゃく)の方向に随(したが)ふもの、之を縦谷(じゆうこく)と云ふ、また其 地勢(ちせい)|本山脈(ほんさんみやく)の方向(ほうこう)と平行(へいこう)せすして、外(ほか)に向(むか)ひて 走(はし)るもの之を横谷(わうこく)と云ふ、○凡(およ)そ渓谷(けいこく)𡸴峻(けんしゆん)なる 山の間(あいた)に在て之に|入(いら)んと為るに其|谷口(こくこう)|甚(はなは)だ狭(けう) 険(あい)にして困難(こんなん)なるものあり、この渓間(けいかん)の道(みち)之を 「ラウェーン」、「コアルジ」、「テフィル」、或は「パス」と云ふ、○両地(りやうち) の間(あいだ)に山ありて、其|山間峡路(さんかんけうろ)の|相通(あひつう)すべきもの 所(ところ)に|随(したが)ひて其|名異(なこと)なり、アルプ山(さん)に在て、之を「コ ール」と云ひ、ヒレ子ス|山(さん)にて之を「ホルト」と云ひ、 合衆国(がつしやうこく)にては「ケート」、「ガッフ」、或(あるひ)は「パス」と唱(とな)ふ、○ヒ マラヤ山(さん)の峡路(けうろ)は、天下(てんか)最高(さいこう)のものとす、海面(かいめん)を 抜(ぬ)く事五千尺より、一万九千尺までありと云ふ、 また車路(しやろ)の最(もつと)も高(たか)きものは、レチアンアルプス 山(さん)のオルトレルの峡路(けうろ)なり、アルプス山(さん)には車(くるま) を牽(ひ)くべき峡路(けうろ)猶(なほ)多し、大約(たいやく)四千尺より、七千尺 の高(たか)さに至る、また徒行(かち)にあらざれば踰(こゆ)べから ざる嶮路(けんろ)尤(もつと)も少(すくな)し、斯(かく)の如き路(みち)は、候(こう)に由(よつ)て驢(ろ)に 跨(の)って踰(こゆ)ることあり、この峡路(けうろ)は大約(たいやく)一万一千