翻刻
つけ老人|婦女(ふじよ)小児之|類(たぐ)ひ引連(ひきつれ)よく〳〵心を
用ひ考(かんが)へ出すへき事也むかしより大地しんの
あとに津波出る事うけたまわりおよび候得とも
此たひ眼前のことく見聞におよび候事|前代(せんたい)
見聞(ミもん)の事なり斯而此度|周章(あわて)したる人はけが
致し落付(をちつく)たる人ハ無事也已来大|地震(じしん)の節船にて
川中ニ居(い)る事相つつしみ可申事|呉〻(くれ〴〵)も子孫(しそん)
まても申つたへ置度事なり
大|地震(ぢしん)用慎(ようじん)心得の事
一|主(あるじ)たる人驚べからず事
一火の用慎見廻り第一の事
一船にて川中に居(をる)べからず
津浪の出る事おそるゝ故なり
一角屋敷亦壱軒立家などハ
用慎すべし多く破損(はそん)するなり
一寺社石鳥居石とうろう辺へ