翻刻
【右丁】
▲みやこ野 若草のみどりのながめやさしく
見所あり秋の千種(ちくさ)の花の盛はまたなき
ながめならんと末たのもし
○扇(あふき)屋郡
▲花扇の社 当社は風流(ふうりう)第一の御 ̄ン神にて
わたらせ給ふ利生尤あらた也 境(けい)内のけし
きも神の御心にかなひて春の花に詩(しい)哥
の客を思ひ秋の月に連俳(れんはい)の士(し)をしたひ
【左丁】
給ふとかや■【筆ヵ】道を学ふ人此神祈てしるし有
末広きことばの花 をかなめにて
風雅(ふうか)をほねとあふくかみ 垣
▲かたらひの浜 はまべのけしきゆへ手を入て
こしらへたるながめにあらず自然(しせん)に打ひらけて
■【筆ヵ】に及がたき景色也
かたらいのはまとしきけばたがかけて
みずもらさしとちきりもすらん