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コレクション: 弘法大師関連資料

弘法大師御傳記 - 翻刻

弘法大師御傳記 - ページ 56

ページ: 56

翻刻

まはれば。たやすくいたらんことかたしと。おほせ られければ。そのときいづかたよりともなく。し ろき馬にかざれるくらあふみをかけて。とびき たる神童(しんとう)あり。和尚(くはしやう)にすゝめて此馬にのり 給へと申けれは和尚すなはちのりたまふに。 此馬とぶがことくにして。流砂(りうさ)をわたりけり。 【挿し絵】

現代語訳

まわれば、容易に到着することは困難である」とおっしゃったところ、そのときどこからともなく、白い馬に美しく飾られた鞍を置いて飛んできた神童がいた。和尚に勧めて「この馬にお乗りください」と申し上げると、和尚はすぐにお乗りになった。この馬は飛ぶように走って、流砂(砂漠)を渡っていった。 【挿絵】

英語訳

"it would be difficult to reach there easily." At that moment, from nowhere appeared a divine child who had flown in on a white horse with a beautifully decorated saddle. The child urged the monk, saying "Please mount this horse," and the monk immediately did so. This horse ran as if flying and crossed the flowing sands (desert). [Illustration]