翻刻
下へ写し廻るといひしに|違(ちが)はす
柳馬場仏光寺土蔵|真黒(まくろ)にくすほり
焼け残りたるを人〳〵ふしきと見物
に行ものあり
上京辺五条辺にも土蔵焼すして|崩(くず)
れ落しもあり同しく竹屋町冨小
路辺にも同様にて崩をちたり
からす丸中立売焼残りの家に申さは
鉄砲の玉|疵(きず)をきもあり伏見|街道(かいとう)筋
違橋辺も同様なり前の焼ずして
崩落し古蔵家居|悉(こと〳〵)同しすべて
病人子供なとある処は大体丸焼の
もの多し上邊は十九日よるよりの
|変(へん)難に|驚(をとろ)き出火には心付す雨戸
障子差(さし)|切(きり)表には錠前をおろし
遁出し候丸焼にて実に身に