みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

あきの日照 - 翻刻

あきの日照 - ページ 9

ページ: 9

翻刻

五条邊何某といふ米や四斗俵凡五十 俵はかり五条橋詰まて運ひ出せ しに火|勢(せい)ます〳〵つよく我(わか)家に 火の罹(かゝ)りしを見てまた〳〵外へ 持出す気力|抜(ぬ)け米持にくるものあら は何程(なにほど)なりともて遣間勝手に持されよ といふに難渋(なんじゅ)人おもひ〳〵に持去り 焼(やけ)うせす人のためになりしはよき ことなり此時の無欲(むよく)の心の十分 一 平生(へいせい)にあれかしと思ふ 六角ふや町あたり飛(とひ)火|来(きた)りしに向(むかひ) 側(かは)の人しらせけれは早速屋根へ のほり見廻し無何事下りけるに 其跡よりもえ出し近火此火廣か れりもしやねにゐるうち燃(もへ)出し なはあやうき事なり火は先瓦の