みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

あきの日照 - 翻刻

あきの日照 - ページ 21

ページ: 21

翻刻

因に誌す   蘭人(らんしん)【オランダ人】のをしへに西瓜(すいくわ)を冷(ひや)すに   地を掘(ほ)り西瓜を埋(うす)め其上へ   土凡三四寸はかりかふせ上にて   わら莚(むしろ)なとを焚(たき)其土のかわ   く程(ほと)にしてしはし差置(さしをき)   其後堀出す時は実に寒中   に雪氷(ゆきこをり)を嘗(なめ)ることく也此 理(り)を   以(もつ)て此度の大火にを俄(にはか)に地を   掘り大切なるものを埋め速(すみやか)に   焼残りたり今|考(かんか)へるに下屋   穴(あな)蔵を造(つく)るに廻(くる)り石 垣(かき)を   積(つみ)上げ大丈夫の拵(こしらへ)に火の入り   たるも多くあり却(かへつ)て堀 捨(すて)   の儘(まゝ)の下屋にて此難に焼残 るも多(おゝ)くあるは全(まつたく)彼(か)の西瓜