みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

あきの日照 - 翻刻

あきの日照 - ページ 7

ページ: 7

翻刻

の金子は焼爍(たゝれ)て一塊(いつくはい)となれり 小川二条辺の旧家に火かゝりけるに 得意の小使取来合居|矢庭(やにわ)にきぬ 夜具(やく)|六流(むながれ)肩(かた)げ出し二丁斗もわきへ 持出し扨こゝまでは出したれとも 此侭にては焼果(やけはつ)へし此上はわれにも 無賃にては得持まじといふに是非(せひ) なく其夜具の半分は可遣間もち 去(さ)れといふに然(しから)はとてのこらす持 のき六流|恙(つゝが)なく小使とりも半分 の徳分を得たり此家はもとより 諸侯方(しよこうかた)の旅館(おやと)もなし給ふなれは 其|設(もうけ)の夜具ゆへ其|結構(けつこう)さはいはても 知れたり 四条辺に迎火に心得ある人ありて 出 火ときくより諸道具|縄(なは)からみ