みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE9

那為の後見艸 全 - 翻刻

那為の後見艸 全 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

山矦を始として家並惣潰れとなりていまた仮の囲にて 潰れ家とも其儘なるか見すきてあけましく大国主の君 すらかくのことくなれハその餘の有さまおして思ふへし 又因州矦植村但州火消屋敷ハ焼たり大低大名小路西側 は惣潰れにて東の方も右二準して大破なりき数寄屋 橋内も大破にて大番所ハ潰れたり御門を出てハわつかの 事なから格別大破損なく見ゆ夫より尾張町を横きり て築地霊岸嶋辺を巡見するに諸大名の蔵屋敷ハ多く破 損し中にハ長屋抔の潰れしも有り又湊町辺ハ町屋の潰 れしも少なからすよりておもふに昔し海浜成し地を築立 し所ハおのつから地震のゆり強きことくなり猶永代橋を 渡り深川に至れハ地震いよつよきさまなりそのうち佐賀 町熊井町小川町黒江町八幡町迄の左右ハ惣潰れのうへ所々よ り出火し皆焼と成しゆへ土蔵も大てひ残なく焼失し て見もいと哀なり亦たま〳〵火災をのかれしも多くハ潰れ て住居なるへきハいとまれ也けれと八幡本社ハ無難なり 又境内の末社並に人家ハ大破なれと潰れたるハ見へす たゝ石鳥居石燈籠の類のミ倒れ損したり三十三間堂 ハ倒れぬ斗りの大破にて此辺の町並も過半潰れたり堂の東 手川にそひて大和町平野町に出東へ折て吉永町亀久町を