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コレクション: STAGE9

那為の後見艸 全 - 翻刻

那為の後見艸 全 - ページ 4

ページ: 4

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のゆりありしかと燭ハ消すうちたふへきことなかれと 女ともにかたく戒めつつゐに一たひ庭抔へはせ出 し事ハなかりしなり《割書:弊屋ハかやもてふけるひさく棟造りの|ことなれハたやすく倒るへきにあらすた》 《割書:とひ万一潰れたりとも絶命すべき程のおもりなきことを知りたれ|ハなましひうろたへ走出てあやまちせんハ益なしととゝめしなり》 その後伝へきくにこたひのなゐに人皆きゝおぢして十家 に七八ハ庭さき空地抔へ畳をしき並べかりかこひして 当分よな〳〵擧家それに仮寝せしとかやそはいかなる こゝろにやもし住所潰れもしたるにハ止事を得たれハし かあるへき筋なれとひたける怪我あやまちを恐れて かろ〳〵しく左あらんハ武士のたゐとハおもわれさるな り巳おもふに地震ハ天災なれハ此以後いかやうつよきゆ りありて怪我もし即死もしたらんとて命数なれは 恥へき事にならすもし住所を明をき外に寝て萬一 豪盗おし入り疵なとうけたらんにハ大なる不覚なるへ したとひ左なくして家材を奪ひ去れんにも元来しま りの忽なれハ他へもれきこえんも恥へき筋也かゝる非常の 事は能道理の軽重おもひはかりて所置すへきものな らんかし 次の日さりかたき所用ありて《割書:孫勘三郎の妻縁組願ましゆへ|引取御届等の事をはかる為也》 四谷右馬横町なる伴野新十郎か宅にゆくへしとて