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めさし柳の若かりし頃よりかゝる道に遊ひぬれと
さゝへはもとより浅み?と?りひと葉の蔭に身をおほひし
■■か■■にもまさりたれはひろこりたらんは
にくかるへまゆりもりたることつゝるみを
みかへり柳の枝うちたれてありしを師とたのみ
まゐらせしからもゝの国のあるしこもとの柳を
さしてことろ詞の異義をつたへゆゑ給ひし有了
朽木の枝のめさめたる思ひしらく風の蛙のひとすちに
ひたちぬへきよろかひはしける今旦へは浅明か柳
もとせはかりむかしなや成にけむかくて手染の島の
たよはきを恥すしんまやらすさかのしたり顔にはなるの
色の浅草を一とかなのりてくり出す糸のより〳〵に
此事をのゝ事とするをいやな風にもなひく人
いてきて出口の木蔵やゝ行かひしけくなり
にたりこのひきんたちのはらへあることの薬玉と
宮戸の川そむ様いとはやく贈りこしぬかを柳橋の
ちよき〳〵と刻厠の小刀もてけつはりかけに花
さかせてとみにふさやうしの袋入とはなしぬ
こを柳の糸としもからふらせしは出たしけふき
をしへを道のめいほくと思ひとりかつ春柳の
いとたへす此書のなかくつたはりなん事をねき
よそへたるわきになんと□ね力なき木の枝うこ
かしつゝなる柳とかいなかしぬるになん
寛政九のとし
むつき 浅草菴