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コレクション: STAGE1

豆州熱海誌 完 - 翻刻

豆州熱海誌 完 - ページ 13

ページ: 13

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○福島屋(ふくしまや)の湯(ゆ) 阪町風呂(さかてうふろ)の湯(ゆ)の東隣(ひかしどなり)松尾惣兵衛(まつをそうべゑ)《割書:即|ち》 《割書:福島|屋》の庭中(ていちう)に湧(わ)く ○勘兵衛湯(かんべゑゆ) 浜町(はまてう)医王寺(いわうじ)の門前(もんぜん)佐次郎湯(さじろうゆ)の隣家(りんか)山(やま) 本五兵衛(もとこへゑ)《割書:江戸屋|と称す》の宅後(たくご)に在(あ)り ○仲(なか)の湯(ゆ) 浜町(はまてう)髙橋松吉(たかはしまつきち)の宅地(たくち)にあり《割書:今は升屋某|の有に帰せ》 《割書:りと|云》 ○医王寺(いわうし)の湯(ゆ) 二泉(にせん)あり近来(きんらい)また一泉を得(ゑ)たりと 云 ○古屋(ふるや)の湯(ゆ)《割書:内田市郎|左衛門》○小林(こはやし)の湯(ゆ)《割書:人見|寧》等(とう)みな其庭前(そのていぜん) に湧出(ゆしゆつ)す故(ゆへ)に名(なつ)く ○温泉性質(おんせんせいしつ) 各所(かくしよ)に湧出(ゆしゆつ)する温泉(おんせんん)大小深浅(たいせうしんせん)各々(おの〳〵)其(その) 差(ちがひ)なきに非(あら)ずと雖(いへ)どもすべて清徹明浄(せいてつめいぜう)にして臭気(しうき) なく其性分功用(そのせうぶんこうよう)に至(いた)りては水湯(みづゆ)を除(のそ)くの外(ほか)各泉(かくせん)大(だい) 同小異(どうせうい)皆(みな)其味(そのあちわ)ひ苦(にが)し且(か)つ醎ゆし蓋(けだ)し此温泉(このおんせん)は含塩(がんゑん) 鉱水(くわうすい)にして其中(そのうち)多量(おほく)の格魯児(ころうる)亜爾加里(あるかり)及(およ)び格魯児(ころうる) 土類(どるい)少量(せうれう)の硫酸塩類(りうさんゑんるい)を含有(がんゆう)せりといふ其温度(そのおんど)は湧(ゆ) 出(しゆつ)の時間(じかん)に随(したが)ひ又(また)その泉窖(ゆつぼ)に随(したか)ひて少差(ちがひ)なきに非(あら) ずと雖(いへ)ども大凡(おほよそ)皆(みな)沸騰点(ふつとうてん)以上(いぜう)に達(たつ)せざるはなし嘗(かつ) て司薬場(しやくぜう)に於(おゐ)て教師(けうし)マルチン氏(し)の分析(ぶんせき)せし所(ところ)の定(でう) 量表(れうへう)あり即(すなは)ち左(さ)に出(いだ)す