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コレクション: STAGE1

豆州熱海誌 完 - 翻刻

豆州熱海誌 完 - ページ 23

ページ: 23

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話(はなし)なりとその松(まつ)枯(か)れて已(すで)に久(ひさ)し ○絲川(いとかは) 日金山(ひがねやま)の下(した)より出(い)つ上流(かみ)を宮川(みやかは)といふ ○初川(はつかは) 上流(かみ)を入川(いりかは)といふ鷹(たか)の巣(す)山(やま)より出(い)づ ○和田川(わだかは) 和田山(わだやま)より出(い)づ此他(このた)みな細流(さいりう)すべて南(なん) 流(りう)して海(かい)に入(い)る ○錦浦(にしきうら) 念仏山(ねんぶつやま)の麓(ふもと)を迴(めぐ)り海岸(かいがん)すべて錦浦(にしきうら)と称(せう)す 蓋(けだ)し錦巌(にしきいわ)の霊区(れいく)あるを以て此名(このな)を得(え)たり魚見岬(うをみみさき)よ り錦巌(にしきいわ)に至(いた)る海路(かふぢ)幾(ほと)んと半里(はんり)海岸(かいがん)みな石壁(せきへき)奇秀(きしう)岸(がん) 下(か)に碁盤石(ごばんいし)、兜岩(かぶといは)、烏帽子岩(ゑぼしいは)、等(とう)あり皆(みな)その形(かたち)を以て名(なづ) く、雀島(すゞめしま)には群雀(すゞめ)噪(さわ)ぎ馬背(うまのせ)は亦(ま)た形(かたち)を以て名(なづ)く舟(ふね)を 進(すゝ)めて馬背(うまのせ)をめぐり西(にし)に折(おる)れは巌腹(がんふく)空洞(くうとう)石門(いしもん)をな す之(これ)を狗竇(いぬくゞり)といふ又(また)折(を)れて一大(ひとつの)石門(いしもん)を得(う)る胎内(たいない)く ぐりと称(せう)す小舟(こふね)を容(い)るべし其(その)巌角(いわかど)を雹石(あられいし)といふ紋(もん) 理(り)氷裂(へうれつ)迸(ほとば)しり落(おち)んとす其次(そのつぎ)は則(すなは)ち錦巌(にしきいは)なり絶壁(ぜつぺき)数(す) 仭(じゅん)下(した)に巨洞(ほら)あり洞中(ほらのなかの)衆石(いし)五色(ごしき)錯雑(さくざつ)して朝曦(あさひ)に映(ゑい)す れば燦爛(さんらん)錦(にしき)の如(ごと)し岩頂(がんてう)の老松(まつ)みな根(ね)を石(いし)に挿(さしは)さみ 雑卉(ざつき)黄翠(くわうすい)その間(かん)を弥縫(びほう)し真(しん)に奇観(きくわん)なり其西(そのにし)石壁(せきへき)ま す〳〵|峻(たか)し洞(ほら)あり観音(くわんおん)窟(いわや)といふ其門(そのもん)甚(はなは)だ窄(せば)く中(なか)は極(きわ) めて濶(ひろ)く且(か)つ邃(ふか)し一小池(こいけ)あり清泉(しみづ)掬(きく)すべし池(いけ)を隔(へだ) てゝ|巌(いは)の上(うへ)に観音(くわんおん)の像(ぞう)を安(あん)ず承応(ぜうおう)年間(ねんかん)に日蓮宗(にちれんしう)の