翻刻
大地しんおすくい
くどき 《箱:下》
〽みのはサヱヽぎふ県大垣こそはつぶれやかづが三千
四百廿三戸ニ死人のしらべ是は九百と七十四人こゝに
あはれやおりもの会社たてが三丁ニ三十間の四ほう
れんがの三がいつくりけり役人七十よ名五百よ人の
工女(こうじよ)と共ニ思いがけなきぢしんであればわツといふ間も
あらなさけなやくづれとびちるれんがニうたれたまに
命をのがれしものも九死一生のてをいとなりてあまた工女の
其中ニても五十よ人はたすかりたれど四百よ名はうち
ひしがれてあはれむざんな其ありさまニそれと聞ゟ親
きやうだいはこけつまろびつかけつけみるニ山のごとくニ落
かさなりしれんがくづれし其中なればすくうたるうてだてもたゞ
なきさけひ聞もむざんなはなしでござる又は岡ざきたるいの
間ダこゝにしきたるてつどうこそは二丈あまりもみな落