翻刻
【右丁】
給はるべしいまだ學業熟し申さずさふらへは駒形 ̄ノ嶽に皈り彼異人が教しことく仙道に入て
再び神道を得ばいよ〳〵君を守り奉るへしと諸大将にも懇にいとま乞をそなしける
義経も此度は汝が来る功にあらずんは志夫舎理(シブシヤリ)の大敵#1を討取亊難からんといとゞ
名残を惜み給へども元より留る氣色なければ御暇をたまはり又渡り来るべし我も
此嶋を従へなば廻り逢べき折こそあらめ云々とぞ見えたるいよ〳〵此駒形峯に仙あるを
をとて仙北(センボク)仙谷(センヤ)な ̄ンどいへる処もありけるものか
文政の九とせといふ年の
さつきはつかまりこゝぬかの日
やまきたにてこれかはしかきす
【左丁】
月 ̄ノ出羽路
関のかり柴 ̄ノ巻一
土出荘畍邑(ツチイデノサウサカヒウラ)